「スカル盆栽」とは、獣害駆除された鹿や猪などの野生動物の頭骸骨(SKULL)を使ったインテリア盆栽です。獣害駆除された動物の使い道はほとんどなく、現在、有効活用される個体は10%程度にとどまっています。しかも利活用されるのは肉(ジビエ)に限定されており、その他の骨や皮などの部分は廃棄されているのが現状です。そうした現状から骨の有効活用として「スカル盆栽」が誕生しました。ロックテイストなスカル(頭蓋骨)と日本伝統の盆栽が融合した、新感覚盆栽です。

 

作品1)『命の循環~cycle of life』(頭蓋骨:メス鹿/盆栽:黄梅)

メス鹿の頭骸骨から生えてきたかのような黄梅(オウバイ)の樹。「死」を象徴する頭骸骨と対照的に、黄梅の力強い根が「生命」を表し、死せる者から、生きる者への生命のバトン(循環)を表現しています。春になると黄梅の黄色い花が咲き誇ります。  

 

作品2)『慟哭~shrieking』(頭蓋骨:猪/盆栽:レンギョ)

猪の頭骸骨を突き破るように生えてきたレンギョウの樹。力強い根によって、猪の頭蓋骨がまるで泣き叫ぶような慟哭の表情を浮かべる。死の恐怖を乗り越え、ふてぶてしく、力強く生きることの大切さを表現した作品。

 

作品3)『鹿の王~King of deer』(頭蓋骨:鹿/植物:アロエ、カンガルーポケット)

ウィリアム・ゴールデンの小説『蠅の王』からインスパイアされて誕生した作品。『蠅の王』とは無人島に漂流した少年たちが、聖書に登場する悪魔を模し、蠅が群がる豚の生首を「蠅の王」と形容して崇めるストーリー。アロエを角に見立て、森の王として崇められた鹿の頭骸骨。神の象徴でありながら、やがて人の心を蝕んでいく悪魔的な二面性を持つ不条理を表現。

 

作品4)『侵蝕~erosion~』(頭蓋骨:オス鹿/盆栽:アケビ)

知らず知らずのうちに、オス鹿の肉体の中に侵蝕していくアケビの樹。やがて肉体だけなく心の中まで侵蝕を始め、オス鹿を思うままに操り始めるアケビの樹。オス鹿は自分が死んでいる事にすら気付かず、暗闇の森の中を彷徨い歩き続ける。