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まだまだ「盆栽」は可能性を秘めているのではないかと思います。本日は、手作りのちょっと変わった盆栽を紹介します。

 

 

偶然の出会いを楽しむ「彫刻盆栽

枯れた幹や枝などが、何かの形に見えたりすることがありませんか?私はある盆栽園で、梅の盆栽を見ていた時、枯れた幹が動物に見えてきたので、これを作ってみました。

鹿と鷹をモチーフにした「彫刻盆栽」です。

鹿の方は、枯れた部分が何だか動物の顔っぽい形をしていて、2本の枝が角のようだったので、彫刻刀で形を整えて完成させました。春になったら、角から梅の花が咲いて、とても幻想的な盆栽になりました。

この「彫刻盆栽」は、自分で全部削って作る訳ではなく、あくまでも自然に枯れた部分をベースに、彫刻刀で形を整える程度なので、本当に盆栽との偶然の出会いがないと作ることができません。次はどんな盆栽に出会えるのか楽しみです。

 

 

 

新種の盆栽!?「多肉盆栽

続いては、ちょっと変わった新種の盆栽です。松のような、梅の花のような盆栽…!?

実はこれ、多肉植物で作った盆栽「多肉盆栽」です。

多肉植物をあえて太陽の光がわずかしか当たらない場所に置きます。すると、多肉植物は太陽の光を求めて、枝が横に伸びていきます。そうした習性を利用して、松のような枝ぶりを表現してみました。

より和風な盆器を使用することで、盆栽感が強まって、何だか愛らしくなってきます。多肉植物はたくさんの種類があるので、皆さんもぜひ「多肉盆栽」作りに挑戦してみてください!

 

 

 

水やり不要で枯れない盆栽!?「真空盆栽

盆栽を密閉空間に入れたらどうなるのか?そんな疑問から制作したのがこの盆栽です。

球型ガラスの完全密閉状態の空間で盆栽を育てる「密閉盆栽」です。

当初は、すぐに枯れるのでは…と思っていましたが、驚くべき結果が!水やりも一度も行わず、コルクの栓を一度も抜かずに、何と半年間、中のモミジが枯れることがなかったのです。専門家に理由を聞いたところ、おそらく、密閉空間の中で、生態系が循環する流れが作れていたのではないか、という事でした。これを改良すれば、何も手入れをしないでも枯れない盆栽が作れるかも!?

 

 

 

場所を取らない壁掛け盆栽「垂直庭園

狭い家では、日本庭園を持つのは夢のまた夢…。そんな夢を実現させるために考えたのがこれです。

その名も「垂直庭園」です。

木枠を作り、中を防水加工して、水耕栽培用のスポンジ(パフカル)を入れます。外枠に砂や白砂利などを接着して日本庭園風にレイアウトしてから、盆栽と苔を植えます。あとは2~3日に一度、スポンジに水を吸水させればOKなので、お手入れは非常に簡単です。場所も取らないので、新しい盆栽の楽しみ方としておススメです!

以上が、ちょっと変わった盆栽の楽しみ方です!これからのドシドシ盆栽の新しい楽しみ方を見つけていきたいと思いますので、みなさんもぜひチャレンジしてみてください!

 

東京盆栽生活空間 https://tokyobonsai.jp/

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